【冬・年末】もちつき・お鏡

日本文化・行事

師走と呼ばれる12月の終わり頃になると、

みんなは、お正月の準備に忙しくなります。

  • 年賀状書き
  • 大掃除
  • おせちづくり
  • 松飾り(門松)
  • おもちつき など。

こんな準備をしながら、一年間を振り返ったり、

来年に思いを馳せたりして年末を過ごします。

お餅つきや大掃除など、

一人でできないものは、

家族や近所の人と協力して仕上げていったものです。

そうやって、みんなで力を合わせてやるのも、大事な時間でした。

ただし、最近は便利なものができて、

ほとんどが、自分の家でできるようになりました。

今回は、「おもちつき」について、説明します。

なぜ、おもちを作るの?

もちは、昔から、お祝いのに日(ハレ)のお供え物として作られていました。

また、冷蔵庫などがない時代、

餅(もち)は、寒い時期の貴重な保存食でもありました。

餅 - Wikipedia

とりわけ、「お年玉」とも呼ばれる「お鏡餅」は、

お正月には欠かせないもので、

昔は、それぞれが近所何軒かであつまって作っていました。

その後、餅つき機ができて、時間が短縮され、

それぞれの家庭で作れるようになり、

さらに、最近は、お店で買って済ませる人も多くなったようです。

私は、地域の方や、親戚と餅づくりをしました。

いつまでも、こうして作り続けることはできないかもしれない、

と思いますので、記録しておくことにしました。

自分たちで作る方法には、

「臼」と「杵」を使ってつく方法

機械でつく方法があります。

臼と杵を使う方法

まずは、「臼」「杵」を使っての、伝統的な餅つきです。

今はめったに見ませんが、最近、餅つき会に参加して、

この餅つきを体験することができました。

準備するもの

  • もち米(前日から洗って水につけておく)
  • 水(うち水として使う 沸かしてお湯にする) 
  • 臼(うす)
  • 杵(きね)
  • せいろ(蒸し器でもいいが、量が足りない)一式
  • 餅を広げる大きな板 ※代用可
  • 餅とり粉(餅がくっつかないように、板に広げる・手につける)※片栗粉
  • もろぶた(できた餅をならべる容器) ※代用可
お湯  ドラム缶を使った大鍋で、お湯を沸かしています。
「杵(きね)」(木でできています)と
「臼(うす)」(石でできています※木のものもあります)
「せいろ」 これでもち米を蒸し上げます。

つき方 作り方

蒸したもち米を「臼」に入れ、「杵」でつぶしながら混ぜます。
二人でつきます。
重労働なので、交替しながらついていきます。
タイミングがよくあっていますね。
しばらくしたら、臼にくっついてしまわないように
時々、うち水をします
こちら、↑ ちぎる人。
温かいうちに、ちぎって丸めます。
あらあら、誰が遊んでいるの? でも、確かにタコに似てる。 
冷めて硬くなったら、重ねて、上にみかんをのせます。
「お鏡」のできあがり。

この伝統的なつき方は、「餅つき会」でのことです。

特別なつき方で、なかなか経験できません。 

先日この餅つき会に参加できました。

このサイト↓で紹介しています。山の上で、きれいな風景でした。

是非ご覧になってください。

つぎは、機械つき  ※現代は、ほとんどがこのやり方

 私たちが子供の頃の昭和の30年代後半には、

この「餅つき機」なるものが発売され、

すでに、田舎でも、この機械つきになっていました。

それでも、

高価だったためか、

餅を丸めるのに人数が必要だったためか、

一軒で餅つきをするのではなく、

数軒の女性や子どもたちが集まり、

餅つきをしていたように思います。

「せいろ」でもち米を蒸すのは同じ、

その後の「つき方」が、

「臼+杵」→「機械」に代わったわけです。

平成、令和と時代が移り、

「餅は、家ではつくらないで、買うわ」って人も増えたようですが、

田舎ではまだまだ現在でも、この「餅つき機」が活躍しています。

     ◆   ◆

今回の我が家の餅つきは

姉の家で行いました。

ほとんど、姉が準備してくれているので、

とても楽ちんな餅つきでした。

写真は、「つく」からです。

「餅つき機」で、もち米を蒸し、少し冷やしてから、つきます。
よく回っています。 
表面につぶつぶがなくなり、きれいになったころ合いで、終了。
つきあがったね! 次は、餅を取り出します。

素手でやってますが、熱い!
さすが、お姉ちゃん!
二つに折りたたんで、なじませます。
餅を ちぎります。
今回、「あん入り」も作りましたが、
写真がなくて残念。
この作業、餅がとっても熱くて、大変です。
でも、冷えてしまうと、形が悪くなるんですよね。
お鏡に比べると素早くできています。

  ◆   ◆

いろんな方の労力と、心を込めたお餅が、

今年も元気でいただけました。

ありがとう!

  ◆   ◆

まとめ

ということで、年に一度の「餅つき」についてまとめてみました。

今回は、「餅つき会」に誘っていただいたおかげで、

伝統的な「臼」と「杵」の餅つきもご紹介できました。

年末の風景だったものが、変化してきています。

それぞれの家で準備していた「門松」

今は、ほとんどの家庭が印刷したものを使ったり、

お店で買ったものを飾ったりします。

年賀状は、パソコン作成になり、

メールやSNSでのかわいいメッセージに代わるようになりました。

おせちも、

以前は何日も準備して作り上げていたものですが、

お店に注文して済ます家庭が増えました。

我が家も、

今年はじめて「おせち」を注文し、

大みそかに取りに行きました。

(楽で、おいしかったですが 笑 )

時代は変化します。楽な方に、いい方(たぶん)に。

・・・ですが、ときどき、こうして振り返ると

ノスタルジーに浸ってしまします。

こんなふうに

便利に変化する一方の社会ですが、

つきたてのお餅は、とっても美味しく

味わえるのは、餅つきをした人の特権です。

日本人の方、外国から来ている方、

もし、「餅つき」に誘われたら、ぜひ、参加してみてくださいね。

〈追加〉 餅には注意!

あ、餅は、のどに詰まらせると大変です

日本では、高齢者が毎年救急車を呼ぶような事態になります。

くれぐれも、お気をつけて、お餅を楽しんでくださいね。

    ◆   ◆

最後までよんでいただき、ありがとうございました。

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