お茶のお稽古・天然忌・供茶・花寄せ 9月(長月)

茶道
yumeko
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今年の天然忌は「花寄せ」をしました。順番にお花を生けるのですが、順番が近づくにつれ、ドキドキするおもしろい体験でした。

天然忌・供茶とは

天然忌とは、表千家7代如心斎の命日です。この日に供茶を行います。          供茶とは、仏前にお茶をお供えすること、またそのお点前を指します。時期としては、3月頃の利休忌・9月頃の天然忌の頃に行われることが多いです。
8月13日(旧暦9月13日)が「天然忌」となります。「天然忌」とは、表千家7代如心斎の命日となります表千家では初釜、利休忌についで大きな行事です。教室でも「天然忌」にあたってのお道具が出されていました。床には円相の中に天然と書かれた軸。これは如心斎が自画像を残すことを嫌ったため、自画像の代わりとして書かれたものが始まりと言われています。そして如心斎好みのお道具の数々。竹台子に鳳凰風炉に累座の富士釜です。この鳳凰風炉は、表千家4代江岑宗左の息女が婚礼の時に持っていった花嫁道具の一つとされています。しかし、この息女が離縁して戻ってきたため、鳳凰風炉が蔵に残っていました。それを如心斎が見つけて、竹台子にのせて、富士釜を掛けて使ったのが好みの始まりと聞いています。ー「茶の湯辞典」よりー
 
天然忌 | 茶の湯辞典

天然忌・供茶のしつらえ

掛け軸・円相

天然忌では、如心斎にちなんで、「円相」という掛け軸をかけるのが習わしです。

如心斎は、自分の肖像画を掲げることを禁じたために、この円相を掛けるとも(下記のサイトに)書かれていました。

文字通り「丸い円」の形をして表される。

円が示す図象の様に、バランスが取れている状態や、完全な状態を指し示す事もあるがそれにとどまらず、人が備えている仏性の円満さであったり、更に高い境地への示唆で有ることもある。いずれにしても、解釈は融通無碍な部分があり、その時その時の主題や会意によって様々な意味に用いられる。
「丸い円形」であるが、一筆書きで描かれる。  ー「東京茶の湯倶楽部」サイトよりー

お花 芙蓉

天然忌・供茶のお点前

お茶をお供えします。

「花寄せ」とは

花寄せ とは、如心斎の考案した七事式の一つです。お茶席でのふだん使っている花入を出来るだけ多く茶室へ取出して並べ、お茶席に入った人が順番に花入れと花を選んで花を生けます。

表千家不審菴:花所望:花寄せ

「花寄せ」の様子

 

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ここでは、順番に写真を並べていきます。だんだんと、お花が加わり、いつものお茶席とはちがって華やかになっていくようすをご覧ください。

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自分の順番がやってくるまでには、花も減ってきますし、

どの花入れにしようか、

どの花を、どんなふうに生けようか、と、

ドキドキしながら待つのもおもしろい時間でした。

最後は、主客が、掛花入れに生けて、「花寄せ」を締めくくりました。

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色とりどりの花々

  • 芙蓉(フヨウ)
  • 擬宝珠(ギボウシ)
  • 睡蓮(スイレン)
  • 木槿(ムクゲ)
  • 山杜鵑(ホトトギス)
  • 秋明菊(シュウメイギク)
  • ヤブラン
  • 緋桐(ヒギリ)
  • 山牛房(ヤマゴボウ)
  • 松虫草(マツムシソウ)
  • 薄(ススキ)
  • 曼殊沙華(マンジュシャゲ・彼岸花ヒガンバナ)
  • 仙人草(センニンソウ)
  • 萩(ハギ)
  • 吾亦紅(ワレモコウ)
  • 秋海棠(シュウカイドウ)...他

数々の花入れ

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お茶碗 その他

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お茶碗も、桔梗や秋桜など素敵でした。

また、お菓子も手作りで、お作法とは違うのですが、

いつもよりたくさんいただきました。

心身ともに、大満足!

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いろいろ読んでいたら、「婦人画報」のサイトにもこんな記事がありました。 お茶の世界では、「天然忌」は、季節の移ろいを感じる大切な日なのです。

9月13日、表千家さんでは天然忌が催され...
京都人 鈴鹿可奈子さんのひとりごと

お読みいただき、ありがとうございました。

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